訪問診療への思い

当院の特長は「断らないこと」「すぐに行くこと」です。電話応対ではなく、足を運び、担当者の顔を見せることを基本としています。依頼から初診までのスピードが速く、ほとんどの場合、翌日には対応しています。ご依頼が入ると、主治医となる医師が翌日には患者さんの元を訪れ、患者さんとご家族の希望を聞きながら、診療方針・費用の見積りを出し、合意が取れればそのまま在宅診療契約を結びます。

一般的な在宅診療では、事務員が先に契約内容を説明しに行き、費用や診療方針の合意を取れた後に医師が診療を開始することが多いのですが、当院はそれではスタートが遅くなると考えています。患者さん、ご家族が困っているならすぐに駆けつけたい。診療が遅れることで、病状が悪化してしまう場合もあり、ご依頼があれば医師がすぐに駆けつけることを基本としています。

現在、ゆう在宅クリニックは4つの拠点を構えるに至りました。気付いたらここまで増えていたという感覚です。「断らない」が私の診療姿勢であり、依頼があれば医師自らすぐに訪問するという当院のやり方が地域に知れ渡っていくごとに、あちこちから依頼をいただくことが増えていった感覚です。

私は患者さんの生活に深く関わり、家族や地域から信頼されることに一番重きを置いています。介護士不足が懸念される中、多職種での連携を大切にし、チームとなってお互いを尊重しながらそれぞれの役割で患者さんを支えることが重要だと感じています。医療だけ一人よがりに突っ走ることなく、介護、福祉職と常に相談しながら、患者さん一人一人のQOLを高める医療を提供し続けることが当院の使命だと考えています。地域のニーズに応えるかたちで、横浜市の在宅医療を担う中核施設へと、自然な形で成長を続けていきたいと思っています。今後もどうぞよろしくお願いいたします。